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エレアナさんから聞いたエチオピアの今
エレアナさんから聞いたエチオピアの今
前回の続きでエレアナさんにエチオピアの今のお話を聞いてきました。僕が話を聞くときはどうしても国の問題点やこれからどうすべきか、あなたはどう考えるか、ということを焦点にしてしまいます。せっかく日本に来てそんな暗い話もどうかと思うのですが、真剣に教えてくれました。これからこうしていかなきゃということを異国の人と共有できることは、それ自体とても前向きで意味のある事だと思います。なのでこちらでも共有したいです。まとまらないのでそのまま書きます。
エチオピアは現在、3年おきくらいに国がガラッと変わってしまう状態だそうです。紛争や腐敗が起きては国民の将来が奪われるの繰り返し。そして脆弱で利己的な政府は将来の教育に絶対に投資はしないそうです。
(僕の曖昧な知識として)2018年にエチオピア内戦が起こりました。政府側と反政府勢力との間の争いです。アフリカの多くの国と同じようにエチオピア内にも複数の民族が暮らしており、西洋諸国の過去の影響もあってか支配層と被支配層とに分かれて対立してしまう歴史があります。
日本のコーヒー好きに好まれるエチオピアンコーヒーといえば中南部や中西部のオロミア州(Oromia)や、南部諸民族州(SNNPR)が主な産地になっています。シダモ、グジ、イルガチェフェ、コンガ、コチャレなど聞いたことのあるほとんどの産地がそのあたりです。このあたりはおそらくほとんどの人がキリスト教徒Ethiopian Orthodox Tewahedo Church(エチオピア正教?)だと思うのですが、エレアナさんの故郷ディレダワだとイスラム教徒Muslimが半分ほど、残り半分がキリスト教徒だそうですし、グッドイナフでも定番のハラリ州ハラー(ル)hararはディレダワのすぐ近くですが歴史あるイスラムのモスクが多く並ぶ有名なイスラム都市です。日本から見たら同じエチオピアでも実際は民族も宗教も混在する中で難しい状況が続いているようです。2020年には新たにティグレ紛争が起こり、中には虐殺なども行われているそうです。今もです!たまに国際ニュースなどで見かけますが、今実際にどうなっているかは全然わかりません…。
エレアナさん曰く、
そんな大変な状況下で、当然といえば当然ですがエチオピアのコーヒー農家の現状も非常に厳しいらしく、農業を辞めてしまう農家さんが多いそうです。レケンプティーLekemptiなどの産地に加えてスペシャルティコーヒーの産地として一躍有名になったグジgujiやリムlimuなどでも状況は厳しいそうです。意外でした。では農家を辞めてどうするのか、、、というとやはりというべきか、麻薬に植え替えるそうです。チャッ(ト)?khatという葉っぱ系の麻薬の一種だそうです。
国中で武力衝突が起こって身近に麻薬が植わっていれば、正しく生きるのは難しいと思います。それを彼らの選択と言えるのか、その発露としての暴力を先に目にしてしまって彼らへの関心を失ってしまうのはどれほどの機会損失なのだろうか、と思いました。
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