日々の投稿

2023-09-02 21:23:00

イースト菌発酵ハニープロセスコーヒー

中国雲南省から個性的なコーヒーが届きました!

多くの少数民族が暮らす雲南省の山奥で、高品質の完熟コーヒーチェリーと最新のプロセスを掛け合わせた最高のコーヒーになっています。

酵母発酵を利用したハニープロセス「イーストファーメンテーションハニー」で、中~中浅煎りで焙煎するととても華やかなライチの香りが広がり、アロエや桃、トロピカルフルーツのような風味を強く感じます。

 

マイクロエリア:

雲南(Yunnan)省 徳広(Dehong)市

生産者:

源一原(Yuan Yi Yuan)農園

プロセス:

イーストファーメンテーションハニー(Yeast Fermentation Honey)

価格:

¥1,100 /100g

 

明日から販売開始です!

 

-----------

【イーストファーメンテーションハニー】

酵母発酵によるハニープロセス。今回のハニープロセスはまず完熟したコーヒーチェリーを収穫しコーヒーパルプを剥きます。剥いたパルプは一般的には肥料やカスカラティーなどに利用されますが、このプロセスではミューシレージのついたパーチメントコーヒーと一緒に水を張ったタンクに入れます。同時にコーヒー専用の酵母を投入し150時間発酵させます。発酵が終わったら洗浄せずにそのまま乾燥させます。酵母発酵によって非常に個性的なフレーバーが形成されています。

----------

【雲南省のコーヒー】

雲南省は中国の西南辺境に位置し、中国内で最も多くの少数民族が生活している省です。南部はベトナム、ラオス、ミャンマーなど、北西部はチベット自治区と接しています。全体的に地形が複雑で、昼夜の温度差が大きく気候も多様なため豊かな生態系があります。雲南省のコーヒー栽培は1892年にフランス宣教師からコーヒー種を導入して以来、様々な地域に広がっています。現在雲南省で最も栽培されている品種はカティモール(Catimor)系です。コーヒーの木と共に植わっているのは主にタスノキ、アカギ、安息香の木、鳳凰木、ヤブニッケ、トネリコギ、タマリンドなど自然生育の樹種でシェードツリーとして木陰を生み出しています。その他、ナッツ、アボカド、サクランボ、ライチ、バナナやマンゴーなども植えられています。栽培する際はシェード率が30%-50%になるように定められています。

---------

370446182_782402600.jpg

370563298_78240260.jpg372022505_782402597.jpg

Good Enough Coffee Toyama

グッドイナフコーヒートヤマ

営業時間:11:00-17:00

店舗休業:木曜日

TEL 076-492-0101

〒930-0936 富山市藤木2710

メール gec.toyama@gmail.com

時間外連絡先 070-5630-4600

.

#goodenoughcoffeetoyama #coffeeshop #roaster #roastery #coffeeroastery #probat

#グッドイナフコーヒートヤマ #コーヒー専門店 #コーヒー豆 #スペシャルティコーヒー #フェアトレードコーヒー #オーガニックコーヒー #コーヒーロースター #自家焙煎 #焙煎 #富山 #コーヒーショップ #プロバット

2023-08-13 16:00:00

グァテマラ エルチャルム村 エキスプレス農協マイクロロット

- グァテマラから新しいコーヒーが届きました -

以前扱っていたミラドール農園があるリベルター地区のエルチャルム村から新しいコーヒーをご紹介します。

一人一人の生産者の取り組みを反映出来るように、今年からは今までよりもロットを細分化することになったそうです。

 

- エスキプラス農協について -

1964 年にLa Libertadに設立。生産者支援を目的とした信用金庫、医療機能を持ち、組合員への健康面の支援や金銭的な支援も行う事で共同体としての継続性を保っており、現在222農家(男性 168 名、女性:54 名)が加盟。 2004年にコーヒー相場が下落した際にサスティナブルなコーヒー生産の重要性に気づき、消費国との継続的な取引を目標に掲げています。

 

- スローフード認証について -

エスキプラス農協はスローフード認証を取得。スローフードは、おいしく健康的で(GOOD)、環境に負荷を与えず(CLEAN)、生産者が正当に評価される(FAIR)食文化を目指す社会運動です。

 

GOOD:

生産者への農業指導、金融支援、医療支援

 

CLEAN:

農業排水の浄化処理、有機肥料の活用

 

FAIR:

生産者毎のロット管理、格付け、生産者へフィードバック。小規模生産者の多くは、自分たちの作るコーヒーの味を飲む機会は少なく、また品質について理解する人はさらに少ないです。農協では生産者向けのワークショップを定期的に行い、品質に対しての理解を高めています。

 

- 今回ご紹介する各ロットについて -

 

Lot#1 Francisco Martínez (フランシスコ・マルティネス)

生産者:Francisco Martínez

生産者団体:Los Arroyos, El Chalúm

栽培エリア:La Libertad地区

標高:1850-1950m

栽培面積:8.75ha

栽培品種:ティピカ種(90%)、ブルボン種、カツーラ種、パカマラ種

 

Lot#2 Gildardo Perez(ジルダルド・ペレス)

コミュニティ:Aldea el Rodeo

メンバー:Gildardo Perez

栽培エリア:La Libertad地区

標高(平均):1884m

栽培面積:2ha

栽培品種:ブルボン種、カツアイ種、カツーラ種

 

Lot#3 Florida Mujeres(フロリダ・ムヘレス)

コミュニティ:Aldea el Rodeo

メンバー:Iliana Martinez氏

栽培エリア:La Libertad地区

標高(平均):1700m

栽培面積:9ha

栽培品種:ティピカ種、ブルボン種、カツアイ種、カツーラ種、サンラモン種

3.-Milagrito-Mart237nez-Region-El-Chalum.jpg9.-Nazario-Villatoro-Region-El-Chalum.jpgFRANCISCO-MARTINEZ-FOTO-2.jpeg

2022-11-08 20:08:00

エレアナさんから聞いたエチオピアの今

エレアナさんから聞いたエチオピアの今

前回の続きでエレアナさんにエチオピアの今のお話を聞いてきました。僕が話を聞くときはどうしても国の問題点やこれからどうすべきか、あなたはどう考えるか、ということを焦点にしてしまいます。せっかく日本に来てそんな暗い話もどうかと思うのですが、真剣に教えてくれました。これからこうしていかなきゃということを異国の人と共有できることは、それ自体とても前向きで意味のある事だと思います。なのでこちらでも共有したいです。まとまらないのでそのまま書きます。

エチオピアは現在、3年おきくらいに国がガラッと変わってしまう状態だそうです。紛争や腐敗が起きては国民の将来が奪われるの繰り返し。そして脆弱で利己的な政府は将来の教育に絶対に投資はしないそうです。

(僕の曖昧な知識として)2018年にエチオピア内戦が起こりました。政府側と反政府勢力との間の争いです。アフリカの多くの国と同じようにエチオピア内にも複数の民族が暮らしており、西洋諸国の過去の影響もあってか支配層と被支配層とに分かれて対立してしまう歴史があります。

日本のコーヒー好きに好まれるエチオピアンコーヒーといえば中南部や中西部のオロミア州(Oromia)や、南部諸民族州(SNNPR)が主な産地になっています。シダモ、グジ、イルガチェフェ、コンガ、コチャレなど聞いたことのあるほとんどの産地がそのあたりです。このあたりはおそらくほとんどの人がキリスト教徒Ethiopian Orthodox Tewahedo Church(エチオピア正教?)だと思うのですが、エレアナさんの故郷ディレダワだとイスラム教徒Muslimが半分ほど、残り半分がキリスト教徒だそうですし、グッドイナフでも定番のハラリ州ハラー(ル)hararはディレダワのすぐ近くですが歴史あるイスラムのモスクが多く並ぶ有名なイスラム都市です。日本から見たら同じエチオピアでも実際は民族も宗教も混在する中で難しい状況が続いているようです。2020年には新たにティグレ紛争が起こり、中には虐殺なども行われているそうです。今もです!たまに国際ニュースなどで見かけますが、今実際にどうなっているかは全然わかりません…。

エレアナさん曰く、

そんな大変な状況下で、当然といえば当然ですがエチオピアのコーヒー農家の現状も非常に厳しいらしく、農業を辞めてしまう農家さんが多いそうです。レケンプティーLekemptiなどの産地に加えてスペシャルティコーヒーの産地として一躍有名になったグジgujiやリムlimuなどでも状況は厳しいそうです。意外でした。では農家を辞めてどうするのか、、、というとやはりというべきか、麻薬に植え替えるそうです。チャッ(ト)?khatという葉っぱ系の麻薬の一種だそうです。

国中で武力衝突が起こって身近に麻薬が植わっていれば、正しく生きるのは難しいと思います。それを彼らの選択と言えるのか、その発露としての暴力を先に目にしてしまって彼らへの関心を失ってしまうのはどれほどの機会損失なのだろうか、と思いました。

313420293_562380459224386_4069133406134521657_n.jpg313431924_562380465891052_570510086541139316_n.jpg314769286_562380462557719_1394243384796312093_n.jpg

#typica  #specialtycoffee #directtrade #goodenoughcoffeetoyama #ethiopia #moplaco #coffee  #ティピカ #スペシャルティコーヒー #ダイレクトトレード #エチオピア #コーヒー

2022-11-07 18:48:00

ティピカ年次総会よりエチオピアモプラコ社

ティピカ年次総会より

 

エレアナ・ジョーガリスさん。エチオピアで最も古い輸出業者の一つのモプラコ社の代表です。

 

プレゼンから。

若い頃、国が共産主義になったことでエチオピアから出国。父であるモプラココーヒー代表のヤンニさんが亡くなったことでエチオピアに2008年に戻る。最初はコーヒーのことがわからず不安だったそうです。

 

生産者へのリスペクトを大事にしている。

気候変動で今の農業は永くは続かないだろう。

コーヒーコンポストなどの知識を共有。それまでに多くのNGOが取り組んでいったがそのほとんどはやりっ放しで帰っていった。

 

組織の代表としてしていること→

オープンマインドで自分が変われることを示していく。変えないことは安全だが、変えていく。

 

ルワンダ大統領が視察に来た時に、「こんなに汚染がひどい川のそばでなぜ住める?」と言われたそう。それを機に排水やゴミを川に捨てるのをやめた。それは他の価値観に出会って自分を変えて初めて実現できること。それが当たり前だった価値観も変えられる。

 

旅をして体験して、取り入れる。

 

…個人的に今回一番お会いしたかった生産者さんです。というのもお父さんであるヤンニさんのハラールを僕の両親が昔からずっと焙煎していて、今は僕がエレアナさんのコーヒーをずっと焙煎しているからです。お互いに2世代の繋がりがあったのですが、今回初めてお会いすることが出来ました。それを伝えたところ、そのご縁をとても喜んでくれて、夜の食事会では1時間くらい話し込みました。エチオピアのこれまでのことや、これからのことを話してくれて感じたのは、真剣な生産者はどの方も国の将来についてとても深く考えているということ。どんなことを聞いてもすぐに彼女なりの考えが返ってきてとても有意義な時間でした。1月にエチオピアで再会する予定なので今からとても楽しみです。

 

#typica  #specialtycoffee #directtrade #goodenoughcoffeetoyama #ethiopia #moplaco #coffee  #ティピカ #スペシャルティコーヒー #ダイレクトトレード #エチオピア

 

IMG-0152.jpg

313423859_561441252651640_6298397316299444864_n.jpg314142534_561441255984973_1477345274697804433_n.jpg312952990_561441262651639_2612785582205432658_n.jpg

2022-11-06 18:51:00

ティピカ年次総会よりケニア ロックバーン社 ピータームチリさん

投稿再開します!

オンタイムで更新出来ず申し訳ありません。ようやく焙煎業務などが落ち着いてきましたので思い出しながら投稿していきます。

 

先日のティピカ年次総会から

ケニア ロックバーン代表のピータームチリさんのプレゼン。

「透明性がカップスコアの新たな評価になる。」

ライフタイムバリューを高めるにはストーリーが重要になる。

(ライフタイムバリューとはイチ顧客が人生を通してもたらしてくれる利益のこと)

ケニアは現状維持だと終わる。

(ケニアは政治や警察などの公的組織の腐敗が酷く賄賂などが横行しているため正直者が報われない社会になっている)

透明性がないこの社会構造の中で若い人がコーヒーを生業にしたくない。入金も遅いし、どれだけ収入があるかも不透明。

都市部の経済発展は凄まじく、賃金が高い都市部に若い人は行きたい。その結果農業分野も含めて人件費が高騰しているうえ、現代農業を知らない農家が多い。

 

生産者からの質問→どうやって植民地支配構造から若者の意識を向上していく?→植民地支配は意識からはじまる。コーヒーは自由。そのマインドから自由が始まる。そのためのツールにコーヒーはなれる。

生産者からの質問→ナチュラルプロセスのコーヒーは作る?→つくる。顧客からのニーズを感じている。それに応えることがライフタイムバリューに繋がる。

 

ピーターさんのお話を聴いて、とても知的で芯のある人だと感じました。コーヒーの話をしているけれど国全体の将来がどうなったら良くなるかを考えていて、言葉一つ一つに長い時間をかけた葛藤と想いの背景を感じました。個人的にとても好きなタイプの生産者さんです。当店で販売しているカムチュイファクトリーの説明カードのQRコードからピーターさんの詳しいお話が読めますが、そこにある通りの革命家気質?のようなものを感じました。こういう人が増えることでしか国は変わらないと思いました。日本も。

313413466_558771216251977_968569948969896012_n.jpg313895264_558771206251978_6387473883665081420_n.jpg313401585_558771212918644_8055263485969175900_n.jpg313411059_558771209585311_8269495099518665628_n.jpg

#typica  #specialtycoffee #directtrade #goodenoughcoffeetoyama #kenya #rockbern #ティピカ #スペシャルティコーヒー #ダイレクトトレード #ケニア #ロックバーン

1 2