日々の投稿
ティピカ年次総会よりエチオピアモプラコ社
ティピカ年次総会より
エレアナ・ジョーガリスさん。エチオピアで最も古い輸出業者の一つのモプラコ社の代表です。
プレゼンから。
若い頃、国が共産主義になったことでエチオピアから出国。父であるモプラココーヒー代表のヤンニさんが亡くなったことでエチオピアに2008年に戻る。最初はコーヒーのことがわからず不安だったそうです。
生産者へのリスペクトを大事にしている。
気候変動で今の農業は永くは続かないだろう。
コーヒーコンポストなどの知識を共有。それまでに多くのNGOが取り組んでいったがそのほとんどはやりっ放しで帰っていった。
組織の代表としてしていること→
オープンマインドで自分が変われることを示していく。変えないことは安全だが、変えていく。
ルワンダ大統領が視察に来た時に、「こんなに汚染がひどい川のそばでなぜ住める?」と言われたそう。それを機に排水やゴミを川に捨てるのをやめた。それは他の価値観に出会って自分を変えて初めて実現できること。それが当たり前だった価値観も変えられる。
旅をして体験して、取り入れる。
…個人的に今回一番お会いしたかった生産者さんです。というのもお父さんであるヤンニさんのハラールを僕の両親が昔からずっと焙煎していて、今は僕がエレアナさんのコーヒーをずっと焙煎しているからです。お互いに2世代の繋がりがあったのですが、今回初めてお会いすることが出来ました。それを伝えたところ、そのご縁をとても喜んでくれて、夜の食事会では1時間くらい話し込みました。エチオピアのこれまでのことや、これからのことを話してくれて感じたのは、真剣な生産者はどの方も国の将来についてとても深く考えているということ。どんなことを聞いてもすぐに彼女なりの考えが返ってきてとても有意義な時間でした。1月にエチオピアで再会する予定なので今からとても楽しみです。
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ティピカ年次総会よりケニア ロックバーン社 ピータームチリさん
投稿再開します!
オンタイムで更新出来ず申し訳ありません。ようやく焙煎業務などが落ち着いてきましたので思い出しながら投稿していきます。
先日のティピカ年次総会から
ケニア ロックバーン代表のピータームチリさんのプレゼン。
「透明性がカップスコアの新たな評価になる。」
ライフタイムバリューを高めるにはストーリーが重要になる。
(ライフタイムバリューとはイチ顧客が人生を通してもたらしてくれる利益のこと)
ケニアは現状維持だと終わる。
(ケニアは政治や警察などの公的組織の腐敗が酷く賄賂などが横行しているため正直者が報われない社会になっている)
透明性がないこの社会構造の中で若い人がコーヒーを生業にしたくない。入金も遅いし、どれだけ収入があるかも不透明。
都市部の経済発展は凄まじく、賃金が高い都市部に若い人は行きたい。その結果農業分野も含めて人件費が高騰しているうえ、現代農業を知らない農家が多い。
生産者からの質問→どうやって植民地支配構造から若者の意識を向上していく?→植民地支配は意識からはじまる。コーヒーは自由。そのマインドから自由が始まる。そのためのツールにコーヒーはなれる。
生産者からの質問→ナチュラルプロセスのコーヒーは作る?→つくる。顧客からのニーズを感じている。それに応えることがライフタイムバリューに繋がる。
ピーターさんのお話を聴いて、とても知的で芯のある人だと感じました。コーヒーの話をしているけれど国全体の将来がどうなったら良くなるかを考えていて、言葉一つ一つに長い時間をかけた葛藤と想いの背景を感じました。個人的にとても好きなタイプの生産者さんです。当店で販売しているカムチュイファクトリーの説明カードのQRコードからピーターさんの詳しいお話が読めますが、そこにある通りの革命家気質?のようなものを感じました。こういう人が増えることでしか国は変わらないと思いました。日本も。
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ティピカ年次総会2022 コロンビア コーヒークエスト
ティピカ年次総会2022
コロンビア コーヒークエスト
フォトジャーナリストだったオランダ出身のロナルド。コロンビアのコーヒー農家の現状を取材で知って、それを変えたいと思い立ってコーヒートレーダーになったそう。
やってきたこと→
現地の農家に集まってもらって勉強会を重ねる。
・コーヒー生豆の発酵時間の最適化を共有。
・エコウォッシャーに投資。コーヒー生豆生産kg当たりの水の使用を減らす。何て言ってたか覚えてないですが5か10分の1になったような?すごく減ったようです。農業排水削減はコーヒー業界のサステナブル化にとって大きな課題。
新たに多くの農家に参画してもらいながら規模が大きくなっている。
プレゼン後に他の生産者からの質問→
「規模が増えることは怖くないのか?クオリティ面で予期せぬ事は起きないのか?」
ロナルドさん→現地で13人のカッパーを抱えている。クオリティチェックは常に欠かさず何か異変があればすぐにわかる。規模が大きくなるとそれが大事。
先日、コーヒークエストさんからエルパライソ農園のExtended Fermentaion + Thermal Shockの個性的な豆を買い付けました!来年2月頃入港予定です。楽しみ。
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ティピカ年次総会2022エルサルバドル カフェノルのアレハンドロさんのお話
日々僕がインプットしている情報は、多分正確じゃないからって理由でほとんど外に出さずにきました。でもこれからは全然まとまってなくても映える写真じゃなくても出来るだけオンタイムで共有していきたいと思ってます。出来ればさらっと受け流す感じで目を通していってください。なるべく自分の言葉で書きます。
先日のティピカ年次総会2022にて。
エルサルバドル カフェノルのアレハンドロさんのお話。グッドイナフではメタパンのパカマラウォッシュトを扱っています。
アレハンドロさんは山奥で多くの小さなコーヒー農家を支援しています。1つの農家では規模が小さすぎて海外の市場に適切なアクセスが出来ないところをうまくまとめて、僕たち日本のロースターが高品質のまま簡単に適正価格で買えるようになりました。グッドイナフの産地情報カードには生産者欄にメタパンエリアの複数周辺小規模農家からのマイクロロットと書いてあります。こう書くと単一農園産と比べると質が落ちると思われそうですが、正しい知識と目指すものを共有した農家が集まってうまく合わせればクオリティの高いロットがある程度のボリュームで出来るということのようです。
マイクロベネフィットという施設?かドライミルでは太陽光発電で電力を自給したり周りの木などがどれくらい環境保全につながっているかなどを調べたりしてカーボンニュートラルへの取り組みにも力を入れているそうです。またそのドライミルを誰でも使えるようにして小規模農家の設備格差を解消したり技術の供与を行なっているそうです。
プレゼン後の質問ではホンジュラス?の方が「我々より遥かに技術が進んでいるようだから勉強させてほしい」と言い、アレハンドロさんはそれを嬉しそうに歓迎していました。「山奥だから来るの大変だけど来たら何でも教えてあげるよ」
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